Twitter転載 K-POP中毒についての自己弁解

以前から自分の好きな音楽は結局ポピュラー音楽だということにうすうす気づいていて、日本の歌謡曲の歴史を、一度演歌以前からたどってみようと、本を読んだり音源に触れたりしていたのが2年前。
そのときに読んだ本の1冊が「演歌源流考-日韓大衆歌謡の相異と相似」(http://books.livedoor.com/item/1159361)で、この本を読んで、日本、韓国それぞれの歌謡曲は生き別れの双子である、みたいな認識を持った。
日本と韓国の演歌が同じヨナ抜き音階のメロディを持っており、日韓どちらが起源かを追究した内容。古賀政男が少年期を日本統治下の韓国で過ごし、現地のメロディを日本に持ち帰ったというような俗説とか、韓国の反日歌のメロディが実は日本の軍歌とまったく同じとか、枝葉だけ覚えていてオチは忘れた。
日本の歌謡曲については、戦後のヒット曲あたりからはいくらでもCDが出ているので、去年レンタルしまくって、年代でおおまかに区切ったプレイリストを作ったりして、1年かけてようやく2000年代のJ-POPまで追いついた、のがたぶん今年の頭くらい。
そのタイミングでK-POPに出会ったので、一気にはまってしまったのも、数年間の自分の音楽への関心の流れを鑑みるとまったく自然なことなんじゃないかと、自分内では辻褄があう。(日本の歌謡曲の現在まで追っかけたので、その次、という流れで)
もうひとつの方向性で、さきの、日韓歌謡の同起源説、みたいな見地からみて、2010年のJとKの差異がほんとに面白い。それぞれの国の歴史、政治、経済、芸能界なんかを音楽の背景に感じられて、興味が尽きない。
毎年1月に、前年聴いていた音楽について、ベストアルバム選んだり、自分で傾向をまとめたりしていて、今年3月から半年間ずっと聴いているK-POPについても、来年の年間ベスト考えるタイミングで何か書こうかと思っていたのだけど、今考えたことを来年まで書かずにおくのもおかしいので今書いた。

演歌源流・考―日韓大衆歌謡の相異と相似

演歌源流・考―日韓大衆歌謡の相異と相似