起床。ホテル周辺を少しだけ散歩。異国を感じる。
ホテルで朝食。ツアーバスに乗り込み、早くもカサブランカをあとに。マラケシュへ。
ロッコは都市と都市の間にはただひたすらの車道と平原ないし砂礫が広がっている印象。
ロッコ一周の長距離移動ツアーなので、移動時間が長い。バス移動では2時間に一度くらいトイレ休憩で町や休憩所に停車する。
8時半出発。間で途中休憩。モロッコに来てから初めての売店でツアー客わりとはしゃぐ。ミントティー飲む人。イギリスではお土産を買う時間がなくなってしまったので、早いうちに色々確保するのにつとめる。とりあえずアラビア語が書いてたらいいやろと思ってキンダーサプライズのモロッコ版を数個。屋外にはガチャガチャがあったので2回まわす。1回20ディラハムだったかな。緑のゴムバンドと、なんかくみたてのおもちゃとか。
またしばらく走り、昼にマラケシュ到着。
視覚的には赤い土の建物とヤシの木、街へ出ると香辛料のにおい(クミン)、がマラケシュ
街へと入り、レストランへ。初めてのきちんとしたモロッコ料理を食べる。ここではワインをオーダーした。
レストランの中でグナワの生演奏、というにはかなりチープな2人組(楽器はギンブリとカルカバ。ベースとカスタネットみたいな感じ)。辮髪をグルグルまわすような感じの帽子を奥さんが気に入って指さし本で談笑。記念撮影したらお金とられた(モロッコでは観光地にいる売り子なんかと写真を撮るとモデル料を払う)。
料理はサラダと、串焼き(チキンとラム挽肉/肉の種類などでブロシェット、カバブ、ケフタと呼称が異なる)と、パン。串焼きはもろに炭火で焼いた味。味のうすい焼鳥って感じでした。薄暗くて、壁や天井に装飾がびっしりで、いい雰囲気のレストランでした。
昼食後、マラケシュ観光。メナラ庭園。貯水池のまわりにオリーブの林。小雨がぱらつく。途端に傘売りが登場。子ども2人組にフランス語でなんやかんや言われて言われた言葉をそのまま返してたらゲラゲラ笑われた。前日ホテルでもらったモロッコバッジをつけてたら羨ましがられた。
サアード朝墓標群。一大観光地のよう。別のツアーの外国人(フランス人?)の大行列。歴史についてもっと知識があったら楽しめたかもしれないけど、装飾なども壮観、と言えるほどでは、と思い、グループから離れて待機。それよりも売店で売ってた現地のお菓子が気になった。墓標群入口の店の前で現地人が大喧嘩していた。
その後、銀製品の店へ。アクセサリーや、ファティマの手(手のかたちをしたドアノック)など。いかにも、な雰囲気で、店を出て周辺をうろついて時間をつぶす。
ようやく、ツアー一番の目的地でもある、マラケシュメディナ(旧市街)へ。外側から入り、中央のジャマエルフナ広場へ、迷路のようなスーク(市)を抜けて行く。同じジャンルの店が一帯一帯でかたまっていて、色鮮やかなバブーシュ、現地人の外出着ジュラバ、香辛料、革製品、などなど。何をどう切りとってもモロッコの風景。その一方で千林商店街を思い出したりも。
広場まではマラケシュのガイドについてただただ歩くだけ。そして、思いを馳せていたジャマエルフナ広場に抜ける。オレンジジュース屋台が並ぶ。写真を撮りもって歩いていたら、水売りのおっさんにつかまってしまい、仕方なく、きちんと写真を撮りなおしてお金を払う。
とかやっていたら、ツアーのグループとはぐれてしまい、観光客でごった返すだだっ広い広場で迷子になってしまった。あっちゃーと思い、グループが行ったと思しき方向へしばらく進むが見つけられず。奥さんともども「どうしよう」ともらす。迷子の基本に立ち返り、来た道を戻ると、自分たちを探してくれているツアー一行を発見。怒られつつも安堵。
ここでフリータイム。当初の予定よりも延長して、2時間の自由行動が許された。感激。
歩いてない道へ行くと今度こそ本格的に迷子になってしまうので、来た道をどんどん戻り、気になっていたスークで買物。
バブーシュの店。奥さんと2人で12足も買った。いいやつが120ディラハム、普通のが90ディラハムまで値切ったかな? きちんと値段交渉しないと、相場の何倍もの値段で買わされるみたい。相手も観光客慣れしていて、日本語単語もよく知ってる。途中までは値段にかなりシビアなそぶりだけど、こちら側が一定額以上まで妥協した瞬間、逃さずサッと手を握ってくる。交渉成立は一瞬。それと、こちらが一度言った値段よりあとで値を落とすのはルール違反。一度、「総額いくらでどう?」って提案をしたら交渉成立したのだけど、それより前に上の値段で提案して見送られてたものだから結局成立時よりちょっと上の値段になってしまった。でもここで買ったバブーシュは愛用中。
続いてモロッコの写真集なんかで見て欲しいと思ってた、トンガリ帽子フードつきのジュラバの店。着心地がよさそうなタオル地っぽいのを購入。値段はけっこう言い値ですぱっと決まってしまった。奥さんが別の店でも見たいとのことで、他の店へ。子ども時代のマイケルジャクソンみたいなスマイリーな少年のいる店で物色。日本のことが好きな少年のようで、「オーサカ」「カワサキ」とか言いながら指さし会話帳に見入っていた。ここの店で奥さん用の茶色のジュラバと、友人へのお土産用に計4着購入。
続いて、CDを売る屋台へ。キオスクみたいな店なんで色々物色するのもかなわず、「地球の歩き方」に「モロッコ人なら知らない者はいないニューウェーブグループ」(モロッコ音楽におけるニューウェーブ、というかバンドブームは70年代前半に起こったそう)と紹介されていた「ナス・エル・ギワヌ」「ジル・ジララ」「レム・シャヘブ」の3組をカタカナ発音で伝える。誤解なく伝わり、すごい!と思った。「これってポピュラーミュージックなの?」と聞いたら「ちがうよ。トラディショナルだよ。」とのことだったんで、現地の認識はそういうものなのかと。内容はグナワなどの伝統音楽がベースになってる、メッセージ性のある歌もの? その3枚と、「モロッコのダンスミュージックください」と言ったら「BEST OF MOROCCO」とすごいタイトルのCDが出てきた。最後に「あなたのお薦めを教えて」と言ったら頑なに拒否された…。音楽好きじゃなくて単なる仕事か…。
目的をほぼ果たしたところで、広場へ。屋台や大道芸人を眺めつつ、内心はトイレを探す。行き着いたカフェで聞くと、快く貸してくれた。親切!お礼の意味も含めてミントティーをいただく。入れ方はいろいろあるようで、ここのカフェではティーポットにミント葉をガンガン詰め込むスタイル。砂糖は普通の袋入りシュガー。控えめに入れていたけど、結局ついてた2袋使いきった。甘いほうが美味しい。
カフェから出て、屋台街の中を歩く。食材、店主、客がエネルギッシュ。何がどういう料理か把握できず。食べたい気持ちはあったけど、あとで夕食の用意があるので我慢。
大道芸人を横目に、ジャマエルフナ広場をあとに。わずか2時間ではもちろん見足りず、再訪の日を夢見る。今度は個人で来なくては。タクシーに乗って、ホテルへ。
この日のホテルは、旧シェラトン、ロイヤルミラージュホテル。今回のツアーのなかでも一番豪華なホテルでした。添乗員さんにもうまく合流でき、部屋で一息入れて、夕食の会場へ、またバスで。
着いたレストランがまた、一種のテーマパークとも言えそうなだだっ広い建物、というか施設。映画のセットみたいなつくりで、伝統音楽の表層だけをカットアップしてきたようなイージーな楽団が食事をとる観光客の間を練り歩く。
スープ、ミートボールのタジン、クスクスが異常な遅さで出てくる。食事所要時間は長かった。9時はじまり11時終わりくらい? クスクスは初めて食べたけど、正直美味しい!って食感じゃないですね。「タジン」は、モロッコ料理の代表格。天井が突き出た土鍋で煮込んだ料理をすべてタジンと言う。なので、肉でも魚でもなんでもかんでもタジン。旅行中毎日食べることになる。
デザートは豪快に、まるのままのオレンジなど、イメージでしか見たことないようなフルーツ盛りが登場。びびるが、せっかくなので、オレンジをむいて食べた。
食事後は、同施設内で、ファンタジアショー(騎馬ショー)。食事を終えた客が施設中央のでかいショースペースに集まる。照明が暗く、馬が疾駆し、火薬が炸裂する(大音量)。小雨がぱらつき、時間も遅かったので急に疲れてイスのあるところに退避。ショーはそのあと、ダンサーが出てきたりなんやかんや盛り上がってた様子。
ホテルに戻り、就寝。すごい情報量の一日!