少女時代「I Got A Boy」について

1月1日に少女時代が新曲「I Got A Boy」で韓国歌謡舞台にカムバックした。今回の曲は、個人的にとても気に入って、パフォーマンスも楽しめたので、この曲の事をブログに書こうと思った。
前曲「The Boys」から空いた1年3か月というブランクは、それほど長い期間とは思わない。それに、2012年は春に、ユニット“テティソ”でテヨン、ティファニー、ソヒョンの3人は本国での活動を行っていたし、9人組少女時代としても、日本で3枚のシングルと日本では2ndとなるフルアルバムをリリースして、実質、空白期間はほとんどなかったはず。にもかかわらず、今回の活動に限って、ステージ動画をまとめたり、何か書こうと思ったりしたのは、今回の曲がひさしぶりにメンバーひとりひとりにわかりやすい見せ場が用意されていたからかもしれない。
いまさらながら、少女時代は9人組という大人数グループだが、デビュー時からメンバーは不動で、いまや誰ひとりとして欠かせない9人の個性が確立した希有な存在になった。「Gee」がヒットしている頃には、すでに9人のメンバーの個性がきわだち、海外ファンにはウータン・クランと比較された(参考1参考2)。もとより、日本語ラップでは「証言」や「Nitro Microphone Underground」、近年だと「前人未踏」のような、“全員集合”マイクリレー曲がわかりやすく好きで、リピートして聴きがちだったけど、そのし好に、「I Got A Boy」がたまたまピタリと当てはまってしまったようだ。
YouTubeで2/5現在視聴可能な「I Got A Boy」のパフォーマンス動画再生リストを作った。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLfclUT6XY89wJhXh7Sv6Q3_YUZm9Z60bO
このエントリで、サンプルとしてピックアップするのは1/4、Music Bankでのパフォーマンス。「I Got A Boy」活動の衣装コンセプトはアメカジ古着? この日はショート丈のアーミーシャツ。1曲目は先行曲「Dancing Queen」。「I Got A Boy」は3分35秒から。約4分30秒の楽曲のなかで、前に出るメンバーがめまぐるしく入れかわる様はまさにHIPHOPのマイクリレーのよう。
なお、他の動画では2/1放送のMTV特番パフォーマンス(赤ジャージで客なしのスタジオ撮りで、カメラ台数多くてカットはげしい)、2/1放送のMusic Bankでのパフォーマンス(メンバーも客も慣れてきてパフォーマンスに余裕が出て面白い、テヨンとヒョヨンの衣装がおそろいでかわいい)がオススメ。


3:36 スヨン「エイヨーGG!」を合図にイントロダクションとなるパートがスタート。

4:30 メンバーが短いフレーズを歌いつなぐイントロで、ひとり長めで印象的なパートをソヒョンが歌う。

5:10 ティパニのかけ声でかぶっていたキャップをいっせいに客席へ。メインコーラスパートへ入り、ユニゾンダンス。

5:32 メインコーラスにおおいかぶさるようにテヨンがソロフレーズを歌いあげる。つづいてサニーも同様に。このパートのメンバーのなかをナナメ方向に前進するフォーメーション、集団行動を彷彿した。


5:47 ユナとヒョヨンのラップパート。9人が5:4にわかれて、バトルのようなフォーメーション。ラップとはいえユナにこれだけ目立つボーカルパートがあるのは珍しい気がする。ヒョヨンのハスキーな声は曲全体のなかでも絶妙なフックになっていると思う。

6:01 次のパートにつなげるためのコーラスとユニゾンダンス。ほほに両手をあてる愛嬌ダンスではユリがセンター。歌唱少なくしてこの存在感。

6:14 9人が横一列に並んでかわいらしいジェスチャーダンスをするパート。両端のソヒョンとティパニがボーカルをとる。テティソの活動をへてか、特にソヒョンが前に出るパートが増えてる。

6:28 また次のパートへ向かう、激しいユニゾンダンス。

6:44 一瞬音が途ぎれてテンポダウン。「レディマーマレイド」〜「テティソ」のテティコンビがレトロポップな歌いあげパートでソロをとる。そろそろテティソ推しがくどくなってきたところで…。

7:08 シカ様キター! メインコーラスパートでセンターをとって、曲はようやく最後のパートへ。

7:38 メインコーラス+テヨンとサニーのパート再びから、キメのフォーメーションでいつの間にかセンターはユナ。
一方で、昨年の日本活動曲でアルバムのリード曲でもあった「Flower Power」は、楽曲自体はどちらかといえば好きな曲だが、パフォーマンスはサニーがやけに目につくばかりで、メンバー個々の魅力を伝えるものではなかった。
少女時代の現在の立ち位置と「I Got A Boy」についての評はこのコラムになるほど、と思うところがあった。
Kstyle【コラム】少女時代「I GOT A BOY」の問題は複雑な構成ではない
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1960228
それから「I Got A Boy」の楽曲構成と分析についてはこちらのブログの2/3のエントリが強力でした。Twitterでこちらのブログを知ったけど、過去エントリ掘り返したい。
ecstasy1018のブログ: K-POP時評 201301
http://ecstasy1018.blog.fc2.com/blog-entry-17.html