2012/8/18(土)
SUMMER SONIC 2012」
Rhianna、New Order、Ke$ha、Perfume加藤ミリヤ、他
舞洲サマーソニック大阪特設会場
激しい雷と雨で2時間中断〜ジャミロクワイとPitbullの当日キャンセル、と残念ながらも予想だにしないサプライズの連続で今年のサマソニ大阪初日は思い出深いイベントになった。
そんな一日のなかでの最大のサプライズは、Perfume終演後に再会した奥さんが、あの豪雨のなかで一滴も雨にかかっていなかったことだった。心底驚いた。(雷が苦手な奥さんはPerfumeライブ中に雷が鳴るや、速攻屋根のあるところに避難して、ライブが再開するまでそこで過ごしていた、とのこと)
Perfume開演早々から雲が厚くなって来、激しい雷が耳に目に。Perfumeもライブ中に「大丈夫なの?」とこぼしながら、中盤のPTAのコーナー途中で運営から中断の指示が入り、退場。のっちが苦い顔で「まじごめん」て言ったのが印象的。

運営から、雷と豪雨の天気予報と、南側のスタジアム屋内へ避難するようアナウンスがあり、間もなく大粒の雨がふりだした。雨は激しく、しかもヒョウまじり。会場のゲートがせまく、ステージ出口は完全にふんづまり。直立になるほかのお客さんをかきわけて、前へ前へ。いつの間にか1.5リットルの水入りペットボトルを落としてしまっていたみたい。途中で「イタッ」て言ってた人がいたので足の上落としてしまってたらごめん。全身びしょびしょで、はっと気づいてiPhoneとサイフをカバンの中のビニール袋へ。たどりついたスタジアム、屋内に入り、落ち着ける場所を探した。

入口付近の広間も通路も、座れそうなところはおよそ人で埋まっていて、奥へ奥へ進むとトイレと洗面所。ようやく帽子にタオルにTシャツをしぼって、持ち物の確認もできて、落ち着いてきた。屋内の観戦席(?)も解放され、ようやく腰をおろす。

人が密集した場所の緊急事態では、携帯は役にたたない。スタジアム内でははぐれてしまった同伴者を呼び出すアナウンスが流れ、それを聞いて呼び出し希望が続いたらしく、次々に放送が流れた。かくいう自分も、Perfume前に奥さんと「終演後バドワイザーのブース前で」と別れたきり、はぐれてしまい、呼び出しはしないにしろ、放送室に行ってみるか、と腰をあげた。
1時間ぶりに屋外に出ると、雨はほとんどあがっていて、スタジアム外にも多くの人が何をするでもない時間を過ごしていた。
ここで、Perfumeステージ再開のアナウンス。スタジアムから一斉に人が出て来、小走りでMARINE STAGEへ。「チョコレート・ディスコ」のサビをみんな口ずさみながら、人がゲートのなかに吸い込まれていく。Perfumeはこの曲で終了。約2時間の中断をはさんだPerfumeのステージは、嵐をのりこえた達成感(?)を会場全体で分かち合う、感動的なものになった。

*****
昼すぎに入場した際には、プリンセスプリンセスが演奏中。ものすごく既聴感のあるカラオケサウンドが爆音で鳴らされ、風に揺れてる状態がすごいと思った。奥さんはそのままMARINEでPerfume待機。ぼくは加藤ミリヤを少しでも観たくてMOUNTAINへ。加藤ミリヤは定刻を少しすぎてスタート。1曲目は聴きたいと思っていた「sayonaraベイベー」。黒のスキニーな衣装でステージ上にひとり、かっこいいと思った。3曲目「慟哭」に、大ネタサンプリングキター!と思ったら、もろにカバーでうけた。
Ke$ha、リアーナのステージはダンサーがたくさん登場し、ハデな演出のエンタテイメントショー。Ke$haは、音も演出も下品なかんじ、でも最後にキラキラの紙吹雪が会場全体にまいあがったのには見入ってしまった。リアーナのステージは古代エジプトモチーフ。巨大なツタンカーメン像の目からレーザー照射。ドハデな演出の一方で、スクリーンに映し出されるリアーナ本人には一人の歌手としての生々しさもあった。オープニングから6曲ほど観た中では、「レゲエミュージックを愛しているわ」と前置きした「Man Down」がよかった。

リアーナからMOUNTAINに移動し、New Order。OCEANのハデなステージと比較して、シンプルなもの。ちょうど「Krafty」の日本語バージョン、そして「Blue Monday」が披露された。最後はJoy Divisonの「Love Will Tears Us Apart」。ここにきていまさら、自分がニューオーダーにもジョイディヴィジョンにも何の思い入れもないことをあらためて自覚して、やや気後れ。終演後、遠耳にリアーナの「Umbrella」が聞こえ、MOUNTAINでは花火があがった。