for_ears2005-08-16

京都、金剛能楽堂に能を見に行きました。演目は「船弁慶」。都落ちする義経と弁慶。一行に着いてきた静御前を都へ送り返すのが前半。静御前は別れの舞を舞って、泣く泣く帰る。後半は、嵐の船上で平家の亡霊に襲われる話。弁慶の念仏で亡霊は退散。終了。
予備知識なしで見ましたが、鼓を「ヨーッ ポンッ」て打つのが能なんですね。鼓の2人が延々「ヨーッ ポンッ」とやって、右手の低音合唱隊が「ボエ〜ッ」と歌い、役者の台詞がよく聞きとれないくらいうるさかったです。役者も古語の台詞をビブラートをきかせてゆっくりと唱えるので何を言ってるのかほとんどわかりませんでした。義経役の子供はさすが声が通るのでよく聞きとれた。静御前の舞がひたすら長くて寝そうになりました。後半、船頭が船を持って来ますと行って、舞台端から、電車ごっこみたいな木枠の中に入って、「キーンでございまーす」みたいな雰囲気で駆けて登場してきたのに爆笑しそうになりました。あと平家の亡霊が変なステップを踏んでたのが可笑しかった。